2008年1月29日 (火)

自ら我が身を焼く女性の心理。

本を読んだ時の感想を書くのに、便利な機能が付いているのを発見。現在、鞄の中に入っている本で書いてみました。実は、これを読んでいる時期に、母が自宅で火傷を負うなんて事件がありました。母の場合は、湯たんぽを沸かしていて、そのお湯を右腕の肘下から手首辺りまで被ってしまったのでした。シンクロニシティってやつでしょうか。グロい話に弱い方には申し訳ないのですが、母の火傷は火ぶくれでは済まずに皮膚がずるりと剥けてしまいました。あんな簡単に、ああいう状態になってしまうなんて驚きです。「湯たんぽやめようよ」と言ったのだけど、まだ愛用しています。今はレンジでチンできる手軽な湯たんぽがあるよね?
21日に火傷して、ようやく一週間が経過しました。兄も私も仕事から帰宅する前の事だったので、もしも熱い油だったとしたらと思うと寒気がしました。見た目は若いけれど、いい歳なんだなと思いつつ、その頃読んでいた手記の著者の心情を思ったりしたのでした。

生きてみたい、もう一度―新宿バス放火事件 (新風舎文庫) (新風舎文庫)

手に取ったきっかけ:
とあるブログを読んでいて、新宿バス放火事件の話題が出ていて興味を持ちました。

感想:
被害者の日々を吐露していて、読んでいて辛かったです。ただ、実話だし、目を逸らしたらダメなのだと思う。
これを原作として既に映画化されています。

おすすめポイント:
この作者さんの旧姓は石井さんです。そして、たまたまこのバス放火事件の現場写真を撮影したのは石井義治さんというプロカメラマンでした。
偶然にも兄妹が立場が違うにせよ、近い場所で事件に接していたのでした。
お互いに苦悩したであろうけれど、それは直接は描かれていません。でも、想像をすることは可能。
一人の女性の、様々な思いが綴られています。人間の暗部を見たいと思ったら良いかも。

生きてみたい、もう一度―新宿バス放火事件 (新風舎文庫) (新風舎文庫)

著者:杉原 美津子

生きてみたい、もう一度―新宿バス放火事件 (新風舎文庫) (新風舎文庫)

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2007年5月24日 (木)

ようやく、原作を読み終えました。

来週には千穐楽を迎えてしまう『M.A.』ですが、今頃になって原作を読み終えました。初演の頃にも手を伸ばさなかった私。帝劇リターンも間もなく終焉を迎える今、図書館で借りたのでした。

遠藤周作先生の世界観、宗教観、ただただ凄いと舌を巻くばかりです。誰もが主役になり得るエピソードが満載で、この原作なら映画など映像化した方が原作に近寄れるんじゃないかなと思わせる。
やはり私個人としては、原作に沿って二人のMAを対比して時間軸を平行にして描いた方が面白いんじゃないかなと感じます。

原作とか原案とかって事に関する話題。
ドラマ『生徒諸君!』の第5話から、あの漫画は原作じゃなくて原案という表示になっているそうです。
原作ファンには許せない改変があったらしい。原作から逸脱しているので、原作でなく原案扱いになったとか⋯⋯。
『おたんこナース』をドラマ化したかったフジTVだったけれど、作者は許可を出さなかったから『ナースのお仕事』になったとか、日テレが『動物のお医者さん』をドラマ化したかったけれど許可が出なくて『愛犬ロシナンテの冒険』(タイトル違うかも。細川さんが犬の声を当てていたドラマです)にしたとか、そういう噂話は多いですね。
作者が現役で活躍している場合、自分の世界観と異なる時には否定やら断わるなんて事が出来るけれど、原作者が昇天している場合は、遺族が認めるか否かになるのでしょうね。

ミュージカルの『M.A.』と小説『王妃 マリー・アントワネット』は違いが多いけれど、原作は原作。壮大な物語を3時間におさめるとなると、今回のような纏め方になるのはやむを得ないんじゃないかな。
原作通りにするには、やはり、映像化しかないんじゃないだろうか。

原作を読んで魅力を感じたのはフェルセンやアニエス。MAにこだわらずにフェルセン主役とか、アニエス主役で脚色してみたいな⋯⋯なんて思ったのでした。
時々、「菊田先生だったらどんな風に味付けするんだろう」と思います。商業演劇の神様みたいな方だから、日本人に合う脚色をするんだろうな。
今回の舞台が前衛的とは決して思わないのだけど、宝塚などを見慣れていて、舞台には夢の世界を求める人々には拒絶されてますよね。
舞台に大きなギロチンを出す事を止めるだけでも、印象が変わるのでしょうに。アントワネットが舞台奥に進んで行って、姿が見えなくなったらギロチンの「ガシャン」という音と照明で処刑を表現するとか、ほかにもいろんな方法がある筈です。そもそもギロチンって刃の重さで切断するモノだから、今回の芝居のようにゆっくりと下りて来るのは不自然なんですよね。あの場面だけスローモーションにして印象に残そうって意図は理解出来ない訳では無いんだけれど、嫌悪感が残ります。松竹の『マリー・アントワネット』には嫌悪感は無かったんですよね。

残り少ない『M.A.』には、26日、29日、30日と通います。
大好きとは言えないのだけれど、凱旋公演は嫌いじゃないのでした。
仮に次に公演があったとしたら、初演と凱旋公演で手直しがあったように、更に良くなりますよね。
期待している人間も居るって事で、宜しくお願いします(って誰に言ってるのやら(笑) )。

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2007年5月 2日 (水)

親不孝な午前様。

昨夜は久々にお会いする方が多数で、ちょっとだけ食事をご一緒しました。
シンデレラ故、自宅にゃ門限が無いのですが電車の都合があり、22時ちょいには中座という毎度のパターン。こんな私を皆さん、受入れてくださってありがとうございますぅ(T_T)
ご迷惑をお掛けしながらお酒の場が好きなもので♡今度はいつ頃お会い出来るでしょうか⋯⋯。
あの時刻に日比谷を出て、自宅には24:19に到着。まさしくシンデレラ状態なのでした。ハハハ(^^;

20070502153329 友人のblogにちょっと前に書かれた小川洋子さん関連。
実は、blogに書かれたのと同じ時期に図書館で小川さんの本を借りていたのでした。結構、周波数が近い?(そんな事を書かれるのはおイヤかしら)ただ、私が借りたのは『ブラフマンの埋葬』という小説でした。
そういえば、小川さん、直木賞の審査員にもなられたんですよね。旬な作家さんだから、被って当り前か(苦笑)。
友人お薦めの本はちくまプリマ−新書から出ています。早速、図書館に予約をいれます(^^)

さて、私が読んだ『ブラフマンの埋葬』ですが、読んで暫くしてからジワジワときます。昨夜のコートのポケットに入れっぱなしになっているのですが、172頁なので手軽に読めます。まぁ、私の好みとしては『博士の愛した数式』の方が心揺さぶられたかな。
ブラフマンとはサンスクリット語で「謎」を意味します。昔の漫画好きな方なら、諸星大二郎の漫画に「ブラフマン」という謎のモノが出てきたのをご存知でしょう。私も、図書館で背表紙を見た時に、それを思い出しました。小川さんの小説に出て来るブラフマンは諸星さんのオドロオドロしさは無く、どうやら愛らしいもののようです。
愛「らしい」と書いているのは、ハッキリとはどのような生物なのか書かれていないのです。「ブラフマン(=謎)」という名前の通りに謎に包まれています。
文中の所々でブラフマンの特徴を描かれているものの、結局、私は判りませんでした。
もしも、ブラフマンの正体を見破られた方がいらっしゃいましたら、コソッと教えてくださいね。

因みに、私は最初にアザラシを思い浮かべました。愛らしくて、丁度タマちゃんを思い浮かべたのです。
描写で「爪がある」とあり、ナマケモノとかお猿さん系を考え、口がとんがっている事からアリクイとかアルマジロ系を思い浮かべ、水が好きってところで判らなくなっちゃいました。
謎のまんまで気になる〜のでした。

今は、遅まきながら『M.A.』の原作に手を延ばしたところです。
明日も『M.A.』に行きます。劇場でお会い出来る方も多い事でしょう。では、また。

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2006年8月21日 (月)

読みたいのに読めない気持ち悪さ。

ちょっと前になるのだが、9日(水)は通っている塾がお休みでした。
毎週木曜日を休みにあてているので、水曜日の夜は、ちょっと遅く帰宅しても大丈夫な日。折角、時間が出来たので、久々に某社に本読みに伺ったのでした。

ちょっと前に塾で『香華』についての講義がありました。初演が5時間もの長時間だったという、すっかり忘れていた話題もあり、初演の台本をお願いしたのでした(伺った時に書架を見て、『二号』の公演が芸術座でもあった事実を知る)。
台本は冊子ではなく、コピーされたものでした。
受取り、部屋の片隅に案内されて読書開始。
再演されたものは何度か読んでいるのだけれど、その印象は頭から省いて読むように意識してページをめくりました。でも、頭から省けるくらいに別物だったのです。
初演と再演で公演した時代が異なるのもあるのですが、作家の性別も関係あるのかなとも思いました。初演は男性(中野実さん)、再演は女性(大薮郁子さん)です。
話の運び方も違うし、要らない部分はとことん省いている大薮脚色。

いよいよ大詰めの最後の場!!!というところで、悲しい事実が発覚。
なんと、最後の場が1ページ目のト書のみで紛失していたのです。
肝心のラストシーンが判らない。
5時間もの大作だから、中野脚色はこれっきりだった筈。
おいおい⋯⋯。

後味がスッキリしない結末だったのでした。
いつか時間を作って大谷図書館へ行こうと思うのだけど、17時で閉館しちゃうんだよねぇ。土日は休館だし、自分の休みに上京するのも面倒だし⋯⋯後で、職場を早退して東銀座に行くしかないかな。

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2006年7月22日 (土)

久々に、児童書を手に取る。

20060721170836昨日、仕事を早退してヴァンパイアに行って来た。山口さんの車の出待ちもしてしまった。B1は、アンケートを記入していた為に出遅れてしまい諦めた。ご自分で運転をされる山口さん。ステージ後でお疲れなんだろうに。ちょっと心配。
さて、出待ち後の話。
久し振りに三省堂に寄ってみる。いつの間にか三省堂カードなるものがあるんだね。ポイントカード好きな私は、早速カード会員になってしまいました。個人情報をバンバン出してしまうのであった。
三省堂に寄った理由は、書籍購入の為。目的の本はすぐに探し出せた。大手の書店である三省堂だが、有楽町という場所柄、児童書の扱いは小さい。小さいからかすぐに探せた。

20060722222105目的の本のアップです。
児童書を読むのは、ちょっと久し振り。仕事で読んだりする事もあるけれど、自ら進んで手に取るのは、読もうと言う衝動に駆られたのは、某戯曲科在籍中以来です。あの頃は、児童書好きな人に囲まれていたので。最後に読んだのは、タイトルは忘れてしまったんだけれど、ペンギンの話でした。喫茶店に大きなペンギンの人形(らしきもの)が置かれていて、それにまつわる話だった。

20060722222219ずっとご無沙汰だったのに、手にした理由は、この写真から察してください。ヒントは帯に書かれています。

三省堂は、良いね。黙っていても表紙にカバーをかけてくれる。店員さんも良い感じでしたし。
今まで池袋のリブロで購入する事が多かったんだけど、人が多すぎるんだよね。ターミナル駅と直結してるから。勿論、有楽町駅の近くにあるから人は多いんだけど、雰囲気が違う。リブロと比べると小さいけど、空気が良いと言うか、殺伐としていないのが良いのよ。
明日も有楽町方面に行く予定だから、帰りに寄ってみよう。

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2006年6月 8日 (木)

『春の雪』


先々月、戯曲の『春の雪』を読み、ようやく映画の『春の雪』を読んだ。今、手許には小説の『春の雪』がある。

舞台は、私が生まれるよりも前に日比谷の商業演劇を主としていた劇場で公演されていた。なんと4ヶ月のロングラン。ミュージカルのロングランならよく目にするが、商業演劇の現代劇でというのが凄い。
戯曲は2度目の通読だったのだが、正直、コピーしたいくらい。できれば、生の舞台で観たいと思わせる。映画とメディアミックスで公演するなんて企画は発生しなかったのでしょうかね。

で、映画のシナリオだが、現代に合わせてあるからなのか、些細な事ではあるが最後の設定が変わっている。いや、ちょこちょこ三島の原作に手を加えられている。ドラマチックにするには必要なのかも知れない。
現代人は想像力が乏しい人もいるので、何でもかんでも説明している印象もある。女性の強さ、聡子の決意・意志の強さを出している。後悔をしない人として表現している。
悔いたって良いんじゃないのかな。逆に男の方が弱々しく描かれている。繊細で神経質な清様はそのまま表現されている。
映画館で見ていないから、あくまでもシナリオを読んでの印象です。


今回、同じ号に掲載されていた『同じ月を見ている』は良いもの読んだって作品でした。
この原作は読んでいないし、勿論、映画も見なかったのだけど、映像として見たかったと後悔するくらい。
電車の中で読み、最後のくだりでは泣いてしまった。
もともとの原作は任侠モノ。だから東映で映画化を決めたのだが、シナリオはヤクザの争い関係は薄められていた。三角関係のラブロマンスでもあり、人生をやり直すというのが軸になっていると思う。

シナリオを読み終えてから、脚本家の解説文と映画紹介文を読んだ。
映画紹介文は、しょっぱなの設定が変わっていた。
脚本家の解説文によると、かなりの変更があったとの事。何と、ヤクザの抗争(?)シーンが大幅に加えられたらしい。流石、深作Jr.である。そっちの視点で映画を撮りたいのか。
映画の企画段階で、任侠路線で製作しようと選ばれた作品だったのだろう。故にやむを得ない。

このシナリオでの映画を見たい。どこかで製作しませんか?

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