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2009年2月15日 (日)

言霊恐るべし。

先月末、通っている講座で役者さんによるリーディングがありました。
この一年間に提出された作品の中の一本がリーディングされたのです。三月にも別の作品のリーディングが行われます。
役者さんの人数や顔ぶれの関係で時代劇・現代劇に限られるのですが、その提出された作品群の中での秀作でして、リーディングで終わってしまうのが勿体無いものでした。

リーディングとは言ったものの台本を持って動きを付けてあり、立ち稽古と言った方が正しいかも。
動きについての演出を昼間につけられたようでした。そもそも、その日は昼下がりに某薔薇部屋でリーディングをする筈だったのですが、大人の事情で白紙になり同日夜実施と変更になったのでした。
個人的に、行き慣れた場所の方が親への説明も簡単だし、地下鉄の駅から明るい場所を歩いて行けるので好きなんですけどね。プンプン。

今回の講座、正直なところ、興行している会社関係者もいらっしゃるんじゃなかろうかと思っていたものだから、いつもの面子で拍子抜けしてしまいました。ホント、良い作品なんですから。こういう作品ばかりなので、なかなか自分の筆が進まないくらいなのですから。

今回のリーディングされた作品を書いた方は、私の10歳くらい年上の男性です。
プロに近い人ですね。既に脚本を書いてお金を手に入れてらっしゃるからプロと言えるけれど、本業は別に持たれているので。
ラジオドラマのシナリオを書かれていて、その中の一本を舞台用に書換えた作品がリーディングされました。元々のラジオドラマは聴いておりませんが、容易く想像できます。それ程シンプルだけれど、人の心を動かせる作品です。
まぁ、作者さんが人として私よりも一枚も二枚も上手なんですよ。どんなに私が毒舌吐いても「はいはい」で丸く収めちゃう力をお持ちで。
宴席で家庭環境の話になった時、あまりのお坊ちゃま振りに自分の親を恨めしく思うくらいでしたし。超羨ましいぞぉ(笑)。

でね、その作品で「センゲン山の噴火」エピソードがありまして……。作者の弁によると、最初は実在の山で書いていたのですが、某放送局からのお達しで変更を余儀なくされたとの事。
勘の良い方ならお判りでしょうが浅間山で書いていたそうです。
そりゃね、ラジオから「山が噴火」という部分だけを偶然耳にした人が、ドラマのセリフではなくてニュースの言葉と受取ってしまう可能性がある訳ですから変更の必要はありますよね。
リーディングでは何度か「センゲン山の噴火」に関係ある台詞があり、音となって部屋の中を彷徨って行きました。
翌日のニュースを聞いて、驚くしかありませんでした。実際の浅間山が噴火しちゃったんですから。灰が飛んだんですから。
言葉って怖いなぁって思わざるをえませんでした。


さてこの作者さん、かなりの筆力をお持ちの方でして、某演劇誌の戯曲賞に入選されました。つい先日、その吉報を耳にして「やっぱりな」と。
そういう人に莫迦口きいても、笑って受流してくれる育ちの良さと懐の深さに、ただただ敬服するのみなのでした。


言霊、言葉に関してもう一つ。
図書館で借りた本。表紙の水玉模様に心惹かれて頁を捲りました。
主人公の女性が私の友人と重なり、更に読み進めると……友人と同じ名前でした。同じ文字で。
あの文字の組合せは私の人生の中で彼女だけだというくらいに珍しいもの。
その文字列が小説の主人公にあったのです。
文字にも何か力があるのでしょうかね。
主人公のかつての職業も、友人の仕事と重なる部分がある。性格も生き方も瓜二つ。
読んでいて空恐ろしくなるくらい。
まさかこれを読んで、生き方のバイブルにされてはいないだろうと思うのだけど……。

小説を読み終えて私がやったのは、自分と同じ名前の知り合いがいなかったか思い出す事でした。私と同じ文字列の人。
芸能人なら直ぐに思い出せたんだけど、本名は違うから私とは似ても似つかない。唯一の共通点は「ぴーちゃん」と呼ばれていた過去を持つくらい。
数日考えていて、先日、職場にいた事を思い出す。
まさに灯台下暗し。
いやぁ、似てるんですよ。その女性と。見た目も性格も。雰囲気も。
いる建物が別だし、仕事内容も重なる部分が無いから接点が少ないけれど、一度宴席で同じテーブルとなり、 話してみて「私に似てる」と思ったんだっけ。
宴席よりも以前は職場で擦違っても挨拶をするくらいで「取っ付き難いな」という印象を持っていたのだけど、実際に打解けてみると別人のよう。
「きっと私も」そう思ったんだっけ。
えびともちゃんの高校の同級生にも私と同じ文字列の女の子がいましたよね?どんな人でしたか?

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